そもそもなぜ、理論を学ぶ必要があるの?
看護の世界にいると「理論」という言葉を、頻回に聞きます。
実は、理論にも種類があって、一番でっかい「メタ理論」から「大看護理論」「中範囲理論」「実践理論」と規模が小さくなっていきます。
例えば、「宇宙」「地球」「日本」「地域」みたいな感じ。
このうち、オレムやヘンダーソンや、ロイ看護理論のような「看護理論」は「大看護理論」に入っていて、でっかい「メタ理論」よりちょっと小さいのよね。
この規模の「看護理論」は、人間とは、健康とは、環境とは、看護とは、など定義して大きく捉えた説明をしてくれています。それぞれの理論の個性が出るところでもあるね。
でも現実の、痛がっている患者さんや苦しんでいる患者さんに、直接 役に立たたなくて
実際は、そういう患者さんに私達は「看護診断」というのをつけて看護していますよね。
この「看護診断」は、ほぼほぼ「中範囲理論」になります。実践より少し抽象度が高いの。
「看護診断」が中範囲理論ってことになると、これを理解していないと「看護診断」つけるのが難しいという現実が
あるんですよー、ほんとです。でも逆に言えば、中範囲理論を理解していると簡単だと。
看護診断をつけるだけじゃなくて、看護介入も、評価も全部、中範囲理論が関わっています。
「地域」は「宇宙」と繋がっているように、「実践」は「理論」と繋がっているのです。
ぶっちゃけ「看護診断」つけるのには、いやいや、そもそも「看護」するには、
理論を学ぶ必要があるってことです!!
結局、最終的には、看護師は中範囲理論を学ぶ必要があるわけですが、それは徐々にするとして
このシリーズでは(といっても気まま)、ロイの適応看護モデルを中心に理論の話をしたいと思います。
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