その人の行動は“適応的”なのか“非効果的”なのか?

患者さんにしても、あなたが誰か気にかけている人にしても、

誰かのことを知りたいと思った時に、「その人の行動」を見て判断していますよね。

一緒に「言動」「表情」なども一緒に表出されているので、それも見て

「いい感じ」とか「調子悪そう」とか判断していると思います。

誰かのことを知りたいと思った時は、知らず知らずか、あるいは

ある程度の基準を持ってこれらの行動を見て判断していると思います。

ロイは、これらの行動を見て「適応的」「非効果的」のどちらかを振り分けて

「非効果的」と判断されたものについて、看護介入で適応の方へ持っていこうよ

としてします。

「適応的」というのは、その人が人間の統合性を促進するような、生存や成長や成熟や

環境とうまく折り合っているような、そんな反応ということができます。例えば

体液が不足して水を飲む行動、これは適応的な反応です。失恋して誰かに話を

聞いてもらって発散するのも、これも適応的行動といえると思います。

「非効果的」というのは、統合を促進せずに生存や成長や成熟や、また環境との

折り合いがうまくいっていない、それどころか脅かすような反応です。例えば

上の例でいえば、水を飲む行動を全くとらないでいるとどんどん悪い状態になって

その結果示されるのは「非効果的」な反応になってくるのではないでしょうか。


行動(反応)が、効果的なものか非効果的なものか、まずはこれを見極めることが

とても重要です。

この行動のことを、ロイは「アウトプット」、この行動の原因

つまり「インプット」する側のことを”刺激”と呼んでいます。

この刺激には3種類に分類でき、焦点刺激、関連刺激、残存刺激と呼ばれています。



ロイ看護理論と看護過程の展開

看護実習って大変ですよね. 看護を教えてる立場になっても,いつでも学生時代を思い出します・・・

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